高速自動仕分装置「コンパクトソータ」本格的に営業開始
2000年10月10日
住友重機械工業株式会社(社長 日納義郎)は、千葉製造所(千葉市稲毛区)物流技術センター内に、高速自動仕分装置「コンパクトソータ」のデモシステムを設置しました。今後、このデモシステムを活用し、3PL(サード・パーティ・ロジスティクス)各社や小物商品を扱う幅広いユーザーに本格的に拡販していきます。
「コンパクトソータ」は、クロスベルト方式(注1)を採用し、ビデオテープ、CDやメールオーダー品など小物商品の高速仕分け用として開発されました。コンパクトディスク1枚でもスムーズな仕分けができることや、三次元のレイアウトがとれることが特徴で、小物商品の高速、省スペースの自動仕分けシステムとして最適です。
当社は1982年にクリスプラント社(注2)と提携し、ソーティングシステムを販売してきました。トレイ方式ではこれまで国内で50基以上を納入しています。
デモシステムはすでに完成しており、今後ユーザーの視察と実際の商品による仕分けテストをおこなう予定です。
なお、デモシステムは10月17日(火)より開催の国際総合物流展2000に出展の予定です。
1.「コンパクトソータ」の特徴
(1) 小物商品の高速仕分けに最適
高速クロスベルト方式を採用することにより、壊れやすい商品、封書 など、商品特性を問うことなく商品を高速に仕分けます。 分速90m以上、A4サイズの商品の場合、毎時16,000個以上の 仕分けが可能です。
(2) 自由なレイアウトと小さな設置スペース
モノレール機構のフレームにより垂直、水平の両方向に商品の搬送ができ るため三次元レイアウトが可能となりました。またシュート(注3)は左右と上下2段の設置ができるためシュート数が従来に比べ飛躍的に増加でき、省スペース化が図れます。
2.デモシステムの概要
仕分能力: 9000ヶ/時
機長: 29m
仕分能力: 9000ヶ/時
シュート設備: 汎用ローラシュート 衣料品用シュート
(注1)クロスベルト方式:
商品を載せる部分が小型のベルトコンベアとなっており、これがいくつも連結されている。このコンベアが搬送方向と直角に駆動することで、商品を各シュートに仕分けていく。
(注2)クリスプラント社の概要:
デンマークに本社を置くソーティングシステムのリーディングカンパニー。ヨーロッパ、アメリカ、アジアなど世界的にソーティングシステムを供給している。百貨店、スーパー、通販、卸、アパレル、運輸貨物、空港手荷物、郵便など、これまで700基以上のシステムを納入している。
(注3)シュート:商品を仕分ける間口。