バブリング流動床(BFB)ボイラ
低品位燃料にマルチに対応
バブリング流動床(BFB)技術は、未利用のバイオマス残渣や産業廃棄物のような燃焼が困難な燃料からエネルギー回収ができる信頼できるソリューションです。
当社のBFBボイラは高水分燃料や高灰分燃料を効率的に燃焼し、熱電併給や工場のプロセス蒸気、電力、地域暖房用途として、優れた環境性能と柔軟性の高い運用を実現します。また出力変動要求にも柔軟に対応できるため、太陽光や風力など変動しやすい再生可能エネルギー源の調整電源としての役割も果たします。新設だけでなく、微粉炭ボイラや重油ボイラからBFBボイラに改造(レトロフィット)することにより化石燃料からの燃料転換が可能であり、お客様の低炭素化のニーズにも応えていきます。
特長
- 1高い信頼性
当社のBFBボイラは、最も燃焼が困難な燃料を使用した事例も含め、40年以上にわたる稼働実績があります。森林残渣からスラッジ、早生バイオマス燃料、建設廃材、ごみ固形燃料(RDF)といった幅広い種類の燃料に対し、その混合にも対応しながら、平均して99%の稼働率となっています。
信頼性の高い機器に加えて、プラントの運転状況のモニタリングサービスとプラント寿命を延ばすためのメンテナンスサービスも併せて提供しています。
- 2多燃料対応
幅広い性状の燃料を安定して燃焼させることができ、燃料の価格変動や入手困難な状況が発生した場合においても柔軟に対応できます。
廃棄物系燃料や農林業残渣バイオマスの地産地消によるエネルギー利用を考えた場合、産業用や地域暖房用としての多燃料混合燃焼が最も適しています。
当社BFBの混合燃焼に対する柔軟性は、日々その量と質が変動する廃棄物系や農林業残渣バイオマス燃料活用へ道を開きます。
- 燃料事例
- 木質バイオマス(樹皮、チップ、おがくず等)や農業残渣(わら、オリーブ廃棄物、籾殻等)、リサイクル燃料(リサイクル繊維くず、スラッジ、RDF、建築廃材等)など
- 3高効率
均一な温度分布を持つ流動床と、長い滞留時間により、高い燃焼効率を実現しています。お客様の条件に合わせた設計を行い、COと未燃カーボンロスの発生を非常に低く抑えています。
蒸気条件として540℃、145barクラスまでの設計を可能とし、高いボイラー効率を実現するとともに、プラント全体の効率を高めています。
- 4運用・保守管理
ボイラーの運転に必要な所内動力は低く抑えられており、プラント運転コストが低減できます。
また、必要となる耐火物の被覆量が少なく、他のボイラー技術と比較してメンテナンスコストを低く抑えることができます。 - 5優れた環境性能
低温燃焼に加え、燃焼用空気を炉内へ多段で供給することで窒素酸化物(NOx)の発生を最小限に抑えています。
また、燃焼ガスの炉内滞留時間が長く、ダイオキシンの発生も低く抑えています。 - 6柔軟性
変動しやすい再生可能エネルギー源が増えるにつれて柔軟性の高いプラントが求められる中で、当社のBFBボイラは優れた負荷追従性能により、運転中の急な出力変更要求にも対応が可能です。プラントオペレーターは工場プロセスやグリッド、地域暖房における需要変動に応じて、蒸気発生量を迅速に調整できます。
さらに、25%までのターンダウン運転が可能であるため、一時的または季節的な需要変化にも適応できます。
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