ACモーターとACコントローラーを採用したバッテリー式フォークリフトを発売
2002年08月07日
住友ナコマテリアルハンドリング株式会社(社長:大野嘉紀、本社:愛知県大府市大東町2-75)は3.5トンおよび4.0トン積のバッテリー式フォークリフトの販売を8月より本格的に開始しました。
当社は、昨年6月に0.9トン~3.0トン積のバッテリー式フォークリフト「Hyper Smart (ハイパースマート)」シリーズを発売しました。今回3.5トンと4.0トンのモデルを加え、ラインナップを充実させました。この商品は、住友ブランドの「Hyper Smart」シリーズを扱う住友ナコマテリアルハンドリング販売と、神鋼ブランドの「8FB」シリーズを扱うシンコーフォークリフトの、2つのチャンネルで販売します。
今回発売したモデルは、このクラス(3.5トンと4トン積)のバッテリー車では初めてACモーターとACコントローラーを採用しました。従来のバッテリー車にくらべて、リフト速度で77%、走行速度で30%向上しており、エンジン車並のパワーとスピードを実現しました。また、同クラスで初めて急速充電器を採用し、昼休み1時間の充電で1日10時間の作業という長時間稼動を可能にしました。その一方で、価格は据え置くとともに、メンテナンス費用の低減のために消耗品の点数を減らしたり、バッテリー寿命の低下を抑えるなど、ライフタイムコストを軽減したモデルです。
当社では、作業性や作業時間の問題でこれまでバッテリー車を使用できず、エンジン車を選択されていたお客さまに対しても、エンジン車並みのパワー、スピードと、長時間稼動に対応した本シリースを積極的に販売していきます。
【主な特徴】
1.エンジン車並の高速・ハード作業への対応
(1) ACモーター、ACコントローラーの採用により、ハイパワーとスピードアップ、省エネを実現。高速性能とレスポンスでエンジン車並の作業を可能にしました。
(2) バッテリーを車体中央最下部まで落とし込むDBB(ドロップバッテリーボックス)コンセプト、ロングホイールベース、揺動最適化設計により、車体の安定性を高め、高速での作業を可能にしました。
(3) 各部の耐水性を高めて、エンジン車並みに雨天時の作業を可能にしました。
2.長時間稼動への対応
(1) 新ソリッドステート充電器を開発し、急速充電を可能にしたため、昼休み1時間の充電で2時間の稼働時間延長(省エネモード作業時)を実現、1日10時間の作業を可能にしました。
(2) 左側にオフセットした小径ハンドルと 軽い操作力で、抜群の操作性と疲労軽減を実現しました。
(3) EHPS(Electro-Hydraulic Power Steering)を開発し、軽い操作力での据え切りと車速に応じた最適なパワーアシストで省エネルギー、低騒音と快適な作業性を実現しました。
* EHPS:油圧式パワーステアリングを電子制御してステアリングノブ位置同期制御、軽い操作力で据え切り、車速に応じたパワーアシストを可能にした機構
3.ライフタイムコストの軽減
(1) エンジン車並みの作業性、急速充電による長時間稼動を可能にした 装備で価格は据え置きとしました。
(2) AC化によりメンテナンス性を向上させるとともに、新ディスプレイの採用により、各種管理データーの収集も容易にしました。
(3) 新ソリッドステート充電器で安定充電を実現し、バッテリー寿命の低下を抑えています。
【価格】 569万円~655万円
【本件に関する問合せ先】
住友ナコマテリアルハンドリング販売営業企画室
TEL 0562-48-5365