お知らせ

横須賀製造所内に新工場を竣工

2002年10月31日

住友重機械工業株式会社(社長 日納義郎)は横須賀製造所(神奈川県横須賀市)内に、当社グループの精密制御機器を生産する工場(精密機械工場)を11月1日に竣工します。同工場は当社のレーザ事業センターと、半導体封止装置および半導体封止用金型を製造する株式会社サイネックス(住友重機械100%出資)の事業拠点となります。液晶パネル用レーザアニーリング装置、プリント基板用レーザドリル、半導体封止装置、半導体封止用金型などの半導体、液晶、IT関連分野の製品を生産します。
当社は、経営資源の効率的活用と事業競争力の強化を目的として、横須賀製造所に開発型の事業エリアを設け、先端分野の拠点としての整備を進めています。既に昨年9月に研究開発の中心となる技術開発センターを完成し、本年7月には機械制御を手がける住重制御システム株式会社の移転を完了しています。今回、ハイテク技術関連事業の横須賀製造所への一層の拠点化を図るため、このエリアに精密機械工場を建設しました。
新工場は、装置組立用の3つのクリーンルーム(計455m2)や精密加工用の放電加工機、大型マシニングセンターを設置した機械加工室を有するほか、レーザアニーリング装置、レーザドリル、半導体封止装置それぞれに専用のデモンストレーション室を備えています。また、新事業用のスペースを設けており、試作・開発機の製造も行う予定です。事業分野を超え、近接の技術開発センター、住重制御システムとのシナジーを追求し、次世代事業のインキュベーターしての役割も担っていきます。
また環境装置分野での研究の核となる環境技術研究所を移転し、新研究棟をこのエリアに同時に竣工します。同研究所内に株式会社住重環境分析センターを擁し、排水処理、大気汚染防止、廃棄物処理、土壌浄化など、環境分野の総合研究所として機能します。十分な研究スペースが確保できる横須賀製造所において、資源リサイクルやバイオマスエネルギーの活用など、今後のニーズに応じた研究を進めていきます。
当社は、この研究開発・事業拠点において次代の収益の柱となる事業を育成、拡大してまいります。

1.所在地 神奈川県横須賀市夏島町19番地
2.施設規模
  <精密機械棟>
   建屋面積:9450m2 延べ床面積:12600m2  二階建て
  <環境技術研究所>
   建屋面積:2300m2 延べ床面積:4600m2  三階建て 屋外試験場:3700m2
3.総投資額 30億円
4. 着 工  2002年2月
5. 人 員
 精密機械工場   160名
 環境技術研究所   60名

(ご参考)
株式会社サイネックス
資本金 : 3億円(住友重機械100%出資)
事業内容: 半導体封止装置およびその金型の製造、
販売・サービス

株式会社住重環境分析センター
資本金 : 3000万円(当社100%
子会社の住重環境プラント設計100%出資)
事業内容: 水質、大気等の分析・測定等

住重制御システム株式会社
資本金 : 4億円(住友重機械100%出資)
事業内容: 各種産業用制御システムの設計、
製造及び販売

横須賀製造所内に新工場を竣工