お知らせ

循環型汚泥減容システム「AsRES(アレス)」発売

2003年05月19日

住友重機械工業株式会社(社長 日納義郎)は、排水処理設備の活性汚泥設備から発生する余剰汚泥を減容する循環型汚泥減容システム「AsRES*1(アレス)」を発売しました。

循環型汚泥減容システム「AsRES」を導入する事により、低コスト・省スペースで排水処理設備から発生する余剰汚泥を大幅に減らす事が可能となります。
また、従来の汚泥減容装置でしばしば問題となっている 活性汚泥処理水の悪化が極めて少ないシステムとなっています。

「AsRES」は、加熱調整槽と特殊攪拌曝気装置「RJ*2リアクター*3」でシステム構成されています。
沈殿槽から引抜かれた汚泥の一部を「AsRES」にて可溶化し、曝気槽に返送します。
「AsRES」は、活性汚泥の20~40%の割合を占める菌体外ポリマーを主に可溶化しているため、曝気槽への返送水の有機物負荷が少なく、曝気槽の安定を維持できます。
「AsRES」では、前段の加熱調整槽で、減容汚泥の負荷調整および加熱前処理(50~60℃)を行ないます。次に、調整後の汚泥をRJリアクターで、攪拌および酸化を行ないます。RJリアクターは、円筒タンク内に多孔板ディスク(シーブプレート)が一定間隔で装着された構造になっています。ディスクはシャフトの上下運動により、一定周期の往復運動を行い、効率よく攪拌・混合されます。
RJリアクターで高い酸素溶解効率を維持できるため、省スペースで高い効率での減容が可能となります。また、高温でも効率よく可溶化液を酸化するため、排水処理設備全体への負担を低減させ、処理水への悪影響を防ぐことができます。

* 1 AsRES…Activated sludge Reduction Eco System
* 2 RJ…Reciprocal Jet
* 3 RJリアクターは、当社の超高負荷活性汚泥装置「アクセルボア」の技術を応用した当社独自の可溶化装置です。

<本装置の特長>
1. シーブプレートの往復動による特殊攪拌
2. 特殊攪拌+散気により高温での酸素溶解効率の維持
3. 加熱調整槽設置により、負荷変動に対応
4. 菌体外ポリマーを主に可溶化するため処理水質が安定
5. ユニット化によりコスト、スペース、納期削減