超高速型凝集沈殿装置の新シリーズ「スミシックナーU」を発売
2003年11月20日
住友重機械工業株式会社(社長 日納義郎)は、排水処理設備や原料回収設備の凝集沈殿装置として用いられる超高速型凝集沈殿装置「スミシックナー」をユニット化し納期の短縮、現地工事費の削減を実現した新シリーズ「スミシックナーU」を発売しました。
当社の超高速型凝集沈殿装置「スミシックナー」は、国内トップクラスの120基以上の納入実績をもっております。顧客からは市場の変化に対応するため、より迅速な装置の完成とコストダウンを求められています。「スミシックナーU」シリーズは、その要請に応じるため、槽本体の直径を今後需要が見込まれる中規模設備に適した2.5メートルと3.5メートルの2機種に標準化し、設計・製作期間の短縮を図り、トレーラーでの搬送を可能としました。また、ユニット化し工場で組込み、検査を行ったのち現地に搬入するため現地での組立、据付、調整などの工事期間を短縮し、現地工事費の削減も実現しております。
「スミシックナーU」は標準化、ユニット化により従来受注から完成まで5ヶ月の納期を3ヶ月に短縮しました。
「スミシックナーU」および「スミシックナー」は、水処理工程のひとつである固液分離を行う装置です。同一槽内で原水に凝集剤を添加・撹拌し、水中の微細な浮遊物を大きなフロックとして沈殿させ清澄な処理水と分離させます。従来の凝集沈殿装置に比べ表面積当たり10~20倍処理能力が高いため設置面積が小さく、より少量の高分子凝集剤の添加で清澄な処理水を得ることができます。
「スミシックナーU」は、「スミシックナー」の機能に現地工事期間の短縮、現地工事費の削減という特長を加え、排水処理設備や原料回収設備の超高速凝集沈殿装置として、製紙、製鉄、金属、化学、電子、食品業界などへの拡販と新たにエンジニアリング会社向けにも営業を展開いたします。
※ 「スミシックナー」は住友重機械工業の登録商標です。