田無製造所工場跡地における土壌調査結果について
2004年01月22日
当社は、田無製造所(東京都西東京市谷戸町2丁目1番1号)西側の鋳造、鍛造工場跡地(約41,100m2)について、工場建屋解体工事の一環として、2003年8月より、東京都環境局多摩環境事務所のご指導のもと、土壌調査を実施して参りましたが、その結果についてまとまりましたのでご報告いたします。
調査の結果、同跡地の一部において、土壌・地下水に環境基準値を上回る揮発性有機化合物と重金属類、計6種類の存在が確認されました。超過倍率が最も高い物質は土壌中のセレンで、基準値の120倍でした。地下水についてはテトラクロロエチレンのみが基準値を超え39倍でした。なお、跡地外部への影響を調べるため、跡地境界付近で地下水の水質調査を実施しましたが、いずれも環境基準値以下でした。
今後、近隣の皆様にご安心いただけますように、東京都および西東京市のご指導を仰ぎながら浄化対策に万全を期して取り組んで参りますので、ご理解のほど宜しくお願いします。
1. 調査結果
検出された物質および検出最大値は以下の通りです。
2. 原因の推定
トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン、フッ素については洗浄剤として、鉛については原材料等として使用していた経緯から、土壌への漏洩や混入があったものと推定しています。セレン、ホウ素については、過去の古い時代に認識されないまま取り扱っていた可能性が考えられます。
3. 跡地周辺への影響について
土壌
旧工場跡地はほとんどの場所が舗装あるいは植栽が施されていたため、周辺への影響はないものと考えております。
地下水
跡地を囲む境界付近10ヵ所の地下水調査を実施しましたが、いずれの地点も環境基準値以下であり、基準を超過した地下水は敷地内に留まっているものと考えられます。
以上により、跡地周辺への直接の影響はないものと考えております。
4. 対策工事について
東京都環境局多摩環境事務所および西東京市のご指導をいただきながら、浄化対策を速やかに実施いたします。基準を超過した区画について、土壌を掘削除去し、掘削後に健全な土壌で埋め戻します。また工事に際しては、周辺への粉塵等の飛散防止対策を万全に行った上で実施します。なお、除去した土壌についても適切に処理処分が行われることを確認します。地下水については対策井戸を設置して揚水し、基準値以下になるまで浄化処理を行います。