お知らせ

ハイブリッド射出成形機に新機種を追加

2004年06月23日

住友重機械工業株式会社(社長 日納義郎)は、「ハイブリッド射出成形機」シリーズに、新たに小型の2機種を追加販売します。

当社は、ハイブリッド射出成形機として、型締力3,430キロニュートン(350トン)の「SE350HY」と、4,410キロニュートン(450トン)の「SE450HY」をすでに販売しています。今回、より小型の型締力2,250キロニュートン(230トン)の「SE230HY」及び型締力2,540キロニュートン(260トン)の「SE260HY」をラインナップに加えることで、生産量や投資計画にあわせて、より最適なモデルを選択いただけるよう「SE-HY」シリーズを充実させました。

「SE-HY」シリーズは、電動・油圧技術の特徴を最大限に活かしたハイブリッド射出成形機です。容器市場をはじめとする様々な市場において求められる成形品の薄肉化・精密化に威力を発揮するだけでなく、成形サイクルを短縮し大幅な省エネを実現するなど、ユーザーの生産性向上とランニングコストの削減に大きく貢献します。
(対象製品例:薄肉の飲料カップ、テイクアウト用食品トレイ、MDのシェルなど)

SE-HYシリーズの特徴
1.高速・高応答射出性能
油圧サーボバルブ及びアキュムレーターを搭載することにより、最高毎秒800mmの射出速度(注1)と、30ミリ秒の立ち上がり応答性能(注2)を実現しました。
注1:電動では毎秒300~500mmの射出速度
注2:立ち上がり応答性能とは、射出開始から最大射出速度になるまでの時間。アキュムレーター無しの油圧機や、ベルト式の電動機では100ミリ秒程度(1ミリ秒=1/1000秒)。
これらが早いほど薄肉、多数個取り、高粘度樹脂の成形が容易になります。

2.高い可塑化能力
定評のある全電動「SE-D」シリーズと同様、型締装置だけでなく可塑化装置にもダイレクトドライブ機構(注1)を搭載することにより、より幅広い成形品への対応を可能としました。
注1:ダイレクトドライブ機構とは、一般のベルトドライブ機構に対し、駆動源のサーボモーターを機構的に機械本体に組み込み、駆動用ベルトを不要とした、当社独自の構造です。

3.高速型開閉動作
型開閉制御に大容量サーボモータを採用し業界最速クラスの型開閉速度を実現し、サイクル短縮に寄与するとともに、低振動で滑らかな型開閉動作により金型の高寿命化に効果を発揮します。

4.メンテナンス費の削減
型締装置のボールネジは新開発の高寿命タイプを標準採用し、高負荷条件下での成形を可能としました。また、従来の全電動機に比べてグリースの消費量を約50%削減しメンテナンス性も向上させました。

標準本体価格
SE230HY (型締力2,250キロニュートン (230トン)) 2,400万円
SE260HY (型締力2,540キロニュートン (260トン)) 2,550万円
<ご参考/既発売品>
SE350HY (型締力3,430キロニュートン (350トン)) 3,400万円
SE450HY (型締力4,410キロニュートン (450トン)) 4,800万円


販売時期
2004年 7月

SE230HY