中国唐山の現地法人設立および着工について
2008年04月24日
住友重機械グループは、中国河北省唐山市に住友重機械(唐山)有限公司と住友建機(唐山)有限公司の2社を設立し、4月26日に工場建設に着手します。
唐山市への新工場建設については、昨年11月29日に公表していますが、その後現地法人2社を設立し、計画は順調に進展しています。このたび鍬入れ式を現地で同日(4月26日)開催する運びとなりました。当社の工場開設を地元唐山市も歓迎しており、式典には唐山市趙書記なども出席します。住友重機械(唐山)有限公司では減速機の生産を、住友建機(唐山)有限公司では油圧ショベルの生産を行います。新工場は共に今年12月に完成し、2009年2月より稼動する予定です。
減速機については、住友重機械工業株式会社(社長 )がグローバルに事業展開する中で、既に中国国内において天津と上海の2箇所に工場を開設し中国全土に販売を行っていますが、中大型減速機であるギヤボックスについては日本からの輸出、現地組立による販売が主となっています。そのため、競争力を強化し減速機事業をより一層拡大するという観点から、ギヤボックスについても部品加工を含めた本格的な現地生産を行うこととし、専用製造工場を新設することといたしました。
油圧ショベルについては、現在、住友建機株式会社(社長 清水謙介)が同社千葉工場から全世界に供給しており、今回はじめて海外に製造拠点を開設することになります。油圧ショベルは世界的な資源開発・インフラ整備等の追い風を受けて、その市場は活況を呈しています。現在、需要拡大に対応するため、千葉工場の生産量を年間最大1万台から1万2000台に引き上げるべく設備投資を行っていますが、今後さらに市場の拡大が見込まれるため、特に成長著しい中国において新たな生産拠点を設立することといたしました。
唐山市は、北京市および天津市から車で2時間前後の距離にあり、製鉄業や石炭業などの重工業が盛んな、人口700万を抱える市です。豊富な石炭を利用して電力業も発達しており安定的な電力が供給されています。溶接など重工業型の技能を有する人材が豊富で教育にも熱心に取り組んでおり、優秀な人材の確保が可能です。同市には日系企業21社が進出しています。