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国内初、20kWファイバーレーザ加工装置を納入

2008年12月01日

住友重機械メカトロニクス株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役:小保方 準 住友重機械工業100%出資)は、さくらい工業株式会社(本社:兵庫県姫路市、代表取締役:櫻井 徹)に、国内初・最大となる出力20kWのファイバーレーザ加工装置を納入しました。

ファイバーレーザは、直進性・集光性に優れ、最小のスポット径にエネルギーを集中させることができるため、従来不可能とされていた25mmの板厚溶接を可能にします。また、励起光源であるレーザダイオードを交換する必要がないため、長期間のメンテナンスフリーを実現します。エネルギー変換効率(投入電力に対する出力)は他のレーザ発振器の約10倍と非常に高く、省エネルギーにも大きく寄与します。

用途は、鉄、ステンレス、アルミ、チタンなどの金属類の溶接や、これらの組み合わせによる異材種接合に使用されます。高密度に集光されたレーザ光は、接合部のみを局所的・瞬間的に溶融させるため、熱影響を受けにくく歪みの少ない強固な溶接を可能にします。今回の出力20kWはシリーズ最高出力となり、幅広い用途に適用できます。

今回納入した装置には、レーザ性能を最大限引き出すために多関節ロボットが天井走行する方式を採用し、大型部材やいろいろな形状のものに対応ができます。さくらい工業株式会社では、顧客各社からさらなる高速・厚板溶接への強い要望に応えるため、保有していた10kWファイバーレーザを今回のものに置き換えることを決めました。

今後は品質と生産性のより一層の向上を目指すとともに、電機、鉄鋼、重工業を中心とした最先端技術・製品開発をともなう溶接加工分野への展開を図ります。

国内初、20kWファイバーレーザ加工装置