お知らせ

国内初、高効率モータ付減速機を発売

2010年06月29日

住友重機械工業株式会社(社長 中村 吉伸)は、高効率モータ付減速機(0.75kW~30kW、4極)を7月1日より発売します。

地球温暖化問題はますます深刻化し、さらなる省エネルギーへの取り組みが重要視されています。モータの効率化についても欧米を中心に、国際規格で段階的に規制が強化されています。すでにエネルギー損失が25%を超えるモータについて、販売を禁止する国もあり、日本国内においても同様の規制が検討されています。

モータ付減速機は、一般産業機械、環境機械、上下水処理設備、食品機械、遊戯機械、福祉機器など、さまざまな機械の駆動源として幅広く使用されます。特に製造業においては、工場内の電力使用量の約70%以上は、モータによるものです。その駆動部であるモータの高効率化を図ることは、エネルギー消費量の低減に欠かせない取り組みとなります。

今回発売する高効率モータ付減速機は、モータコア部のエネルギー損失を徹底して見直しました。結果、国内だけでなく世界各国の電源仕様において、エネルギー損失を平均10%程度削減することに成功しました。同時にコストの見直しにより、モータ部分において平均約25%のコストダウンを実現しました。高効率モータは標準モータよりも初期投資が必要ですが、節電によるランニングコストの低減が図れるため、ご使用状況に応じて短期間でコスト増加分の回収が可能です。

当社では、今回開発した新高効率モータ付減速機を、国内外のあらゆる産業分野へ販売強化し、お客様のご要望にお応えしていきます


【特長】
1.国際電気標準規格IEC-60034-30クラスIE2をクリア。
  今後の高効率モータの世界基準となる、IEC-60034-30のクラスIE2の効率基準をクリアし、
  世界各国の規制を満足する性能を実現しました。
2.韓国KS規格に基づく高効率認証の取得。
  欧州等で将来施行が予定されている「モータの効率に関する規制」を韓国が先駆けて導入
  を検討しています。
  当社は、この規格認証を国内モータメーカとして初めて取得しました。
3.普及推進を目指し、大幅値下げ。
  規制対応だけではなく、これからの地球温暖化防止に貢献するため、価格を大幅に値下げ
  し、普及促進を目指します。

【ランニングコスト回収例】                    
例)2.2kW 標準モータと高効率モータの価格差 ¥11,000.-
標準モータと高効率モータの効率差 約4%1日10時間稼動 年間300日間運転。 
1kWhあたり16円で計算した場合、約2年でコスト回収が可能。 

【機種構成】
モータ出力 0.75kW ~ 30kW 4極

【主な用途】 
物流機械、環境機械、上下水処理設備、一般産業機械、食品機械、農業機械、遊戯機械、福祉機器、その他三相電源を使用する自動化機械。

【価格】
(製品価格例)0.75kW、減速比15のサイクロ減速機の場合
(新製品)高効率モータ仕様:¥64,800.-(税別)
(従来品)高効率モータ仕様:¥72,400.-(税別)

【販売目標】
5000台/年(2010年度)

高効率モータ付減速機