次世代新型サーボプレスを納入
2012年09月07日
住友重機械テクノフォート株式会社(本社:愛媛県新居浜市 社長:兼重和人 住友重機械工業100%出資)と株式会社ヤマナカゴーキン(本社:大阪府東大阪市 社長:山中雅仁)は、加圧能力1200トンのサーボモータ駆動式鍛造プレスを開発し、ヤマナカゴーキン東京工場(千葉県佐倉市)に設置しました。鍛造用サーボプレスとしては、1200トンは実用機として過去最大級であり、他社に先んじた高剛性・高精度の革新的なプレスが完成しました。
本製品の開発に当たっては、プレス本体を住友重機械テクノフォートが、金型廻りや周辺機構をヤマナカゴーキンが担当し、約1年半の開発期間を経て完成させました。サーボモータ駆動のメインスライドと高精度な油圧サーボ式複動ユニットとの組合せで、計4軸の多軸モーションが可能となり、高精度な成形を実現します。
サーボ式の大きな特徴は、加圧速度およびスライドモーションを最適となるよう自由に設定できることです。住友重機械テクノフォートは、従来の熱温間鍛造分野で培った機械式鍛造プレスの技術を基に本プレスを開発し、ヤマナカゴーキンは50年以上にわたり蓄積した冷間鍛造技術を本プレスの金型設計および周辺機構に反映させています。今後、両社共に本プレスを活用し、自動車用鍛造部品を中心に新たな商品の開発を行う予定です。そして、高付加価値製品を求めるユーザーの要求に応えることで、新規の受注へと展開してまいります。
■サーボモータ駆動の特徴
1)加圧速度およびスライドモーションが制御できるため、成形性が向上します。
2)クラッチおよびブレーキがなくなり、メンテナンスが容易になります。
3)必要最小限の消費電力で済み、騒音や振動も軽減されます。