株式会社グリーンバイオマスファクトリー向け木質バイオマス発電設備が稼働
2015年02月24日
住友重機械工業株式会社(社長:別川俊介)が株式会社グリーンバイオマスファクトリー(社長:米良充典)の都濃発電所(宮崎県)に納入した小型循環流動層(CFB)ボイラによるバイオマス発電設備が稼働を開始しました。
株式会社グリーンバイオマスファクトリーは、宮崎県内を中心とした山林未利用材を原料とした木質チップを燃料として使用するバイオマス発電を行い、発電した電気を電気事業者に売電する事業を行っております。
本設備は、再生可能エネルギー固定価格買取制度に基づく木質バイオマス発電設備としては、小型CFBボイラによるバイオマス発電設備の納入実績として3号機にあたります。『住友-フォスターウイラ型CFBボイラ』の特徴を継承しながら、モジュール設計、ブロック工法の導入により、納期短縮と高効率を特徴とした最新型の設備です。
今回納入したボイラは、山林未利用材を中心とした木質バイオマスを燃料にしています。その結果、地元の木質バイオマス資源を有効活用することにより、林業関係者・輸送関係者はもとより地元地域への経済寄与に大きく貢献する事業です。また、CO2発生量を低減させることもでき、地球環境にも貢献するメリットがあります。
本ボイラは低品位炭、また住宅解体等に伴い発生する建築廃材や間伐材等の林地残材に代表される木質バイオマスなど、従来では高効率、安定燃焼が困難であった燃料に対応できることも特徴であり、資源の有効活用を目的としたさらなる高効率や燃料特性に適応した設備の進化を目指します。
■ 設備の概要
ボイラ型式 : 小型循環流動層(CFB)ボイラ
発電端出力 : 5,750kW
ボイラ最大連続蒸発量 : 毎時25トン
主蒸気圧力 : 5.4MPag(メガパスカルゲージ)
主蒸気温度 : 453℃
使用燃料 : 山林未利用材100%