新型超高速射出成形機「SEEV-A-LGP」を発売
2016年04月01日
住友重機械工業株式会社(社長 別川俊介)は、プラスチック射出成形機に新商品を投入、4月1日より販売を開始します。今回発売する導光板専用全電動射出成形機SEEV-A-LGPは、薄肉成形を可能にした導光板専用機SE-EV-LGPの後継機です。導光板専用機に求められる薄肉化のニーズを追求し、高応答・高速射出装置や高剛性・高応答型締圧縮機などを搭載することで、「世界最薄」の薄肉化を実現しました。
■導光板専用全電動射出成形機 SEEV-A-LGP の特徴
1) 高応答・高速射出装置
・最大射出速度 1300mm/s (当社従来機 1200mm/s)
・射出時の加速・減速度 16G (当社従来機 12G)
導光板専用設計の射出装置により、短時間でストレスの少ない充填が可能となり、薄肉化はもちろんのこと、樹脂黄変の抑制や高輝度化を実現しました。導光板に求められる高い光学品質に寄与します。
2) 高剛性・高精度プラテン
薄肉成形では、高速充填により金型キャビティ内へ高圧力が加わり、ゲート部にバリが発生します。SEEV-A-LGPでは、導光板専用にプラテンの設計を最適化することにより、剛性を向上(当社従来機比15%)させ、ゲート部のバリ発生を抑制しました。流動フローが安定することで、キャビティバランスの改善にも効果が期待されます。
3) 高応答型締圧縮機構
導光板の薄肉化・低歪化には圧縮成形が有効な手段となります。型締圧縮機構の性能を向上させ、低型締力域から高型締力域への応答時間を大幅に短縮(当社従来機比約40%)しました。上記2つの要素技術とも組み合わさることで、射出成形での限界レベルの薄肉化を実現します。
【販売価格】 標準仕様定価ベースで2,240万円(税別)
【型締力】 1,800キロニュートン(180t)
【販売目標】 年間300台