極低温冷凍機
充実の「極低温冷凍機」のラインアップで、お客様の価値創出に貢献する「冷却ソリューション」をグローバルに提供します。
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特長
極低温冷凍機とは
冷媒(ヘリウム)の断熱膨張を用いて対象物の温度を下げる働きをするもので、冷凍サイクルや原理の違いにより幾つかの種類に分かれます。
GM冷凍機
蓄冷材(蓄熱材料)をシリンダー内で往復動させながら冷媒(ヘリウム)の断熱膨張を繰り返すことによって寒冷を発生させる機械式冷凍機です。
当社では、モータの回転運動をクランク機構により往復運動に変換することで蓄冷材を往復動させる方式を採用し、独自のシール構造を併用することによって、世界で初めて4K(-270℃)の温度領域での温度安定性とオリエンテーションフリー(自由な取付方向)を実現しました。
- 1世界ナンバーワンの納入実績
- 2オリエンテーションフリー(取付方向に制約なし)
- 34K領域での温度安定性・長期信頼性
パルスチューブ冷凍機
蓄冷器管、パルス管、バルブユニット等で構成される冷凍機です。
機械駆動式のGM冷凍機と異なり、蓄冷材がシリンダ内を往復しない為に、運転時の振動が少ないという特長があります。また蓄冷材が固定され、低温部分に可動部が無いことから、長寿命です。主として振動を嫌う高感度な分析装置で使用されます。
- 1低振動
- 2長寿命
- 3室温可動部(バルブユニット)の切り離し運転が可能
GM-JT冷凍機
2段式GM冷凍機にジュールトムソン(JT)膨張を併用した4K冷凍機です。
冷媒(ヘリウム)をJT膨張させることで冷媒の温度を低下させ、冷凍機内部で液化します。JT膨張では冷凍発生部分での圧力の脈動がなく、得られた冷媒の液相(液体ヘリウム)の潜熱分を冷凍能力として用いるため温度安定性に優れ、またGM冷凍機やパルスチューブ冷凍機と比較して効率が高いという特長もあります。
当社はGM-JT冷凍機を手掛ける唯一の冷凍機メーカです。
- 14Kでの最大冷凍能力(オンリーワンメーカ)
- 2優れた温度安定性
- 3低消費電力
ソルベイ冷凍機
冷凍発生原理は機械式GM冷凍機と同じですが、モータとクランク機構によって蓄冷材(蓄熱材料)の往復動させるのではなく、ガス圧力により蓄冷器を往復動させるため、室温部分の構造がシンプルで軽量コンパクトとなり、お客様の装置への取付が容易です。
- 14K以外での幅広い温度ラインナップを保有(6.5K/10K/20K/77K)
- 2豊富な圧縮機ユニットのバリエーション
- 3多様な冷凍能力(小型から大型機種まで)
用途
- GM冷凍機
- 取付け方向が自由である利点を活かし、極低温4Kが求められる用途、例えば天文観測では『すばる望遠鏡』『ALMA望遠鏡』に、工業製品ではMRI用超伝導マグネットに利用されています。
- パルスチューブ冷凍機
- 冷凍機振動が比較的小さい事から、NMR用マグネット、希釈冷凍機予冷機に利用されています。振動ノイズを嫌う用途等には、バルブユニット分離モデルもございます。
- GM-JT冷凍機
- 効率の良さから、主に加速器用超伝導マグネットに、温度変動の少なさから、熱雑音(ノイズ)を嫌うセンサー冷却に利用されています。
- ソルベイ冷凍機
- 豊富な「温度領域」と「冷凍能力」の製品ラインアップにより、幅広い用途で利用されています。1968年の製品リリース以来、長年に亘っての実績と信頼を得ております。
グローバル・ネットワーク
世界中のお客様を支援するために、販売・サービス・製造のグローバル・ネットワークを構築し、共通の品質と性能の提供に努めています。
製品ラインアップ
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